新NISAで高配当株を買う前に、まず決めること

新NISAを始めると、最初に出てくる悩みはだいたいこれです。

「結局、何を買えばいいの?」

オルカンか。S&P500か。日本の高配当株か。米国ETFか。 でも、商品名を決める前に、もっと大事なことがあります。

それは、自分は投資に何を求めているのかです。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

黒瀬、緊急会議だ。新NISAで何を買えばいい。高配当株か? オルカンか? それともチーズバーガーを増配するべきか?

黒瀬与那
黒瀬与那

最後の選択肢はただの昼食だ。まず決めるべきは、何を買うかではない。何のために投資するかだ。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

目的ならある。配当でバーガーを食いたい。毎月だ。できればセットで。

黒瀬与那
黒瀬与那

なら君の目的は、資産額の最大化だけではなく、配当キャッシュフローを作ることになる。ただし、利回りだけで買うと、かなりの確率で罠を踏む。

高配当株投資は「正解」ではなく「道具」

まず大前提として、高配当株投資はすべての人にとって唯一の正解ではありません。

長期で資産額を大きくしたいなら、全世界株式や米国株インデックスを中心にする考え方もあります。 一方で、高配当株には別の魅力があります。

それは、保有しているだけで定期的な現金収入が入ることです。

黒瀬メモ:
インデックス投資は「本隊」。 高配当株は「補給線」。 どちらが偉いという話ではなく、役割が違う。

値上がり益は、基本的には売らないと現金になりません。 でも配当金は、株を売らなくても入ってきます。

この「売らなくても現金が入る」という感覚は、投資を続けるうえでかなり大きいです。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

売らなくても金が入る。つまり、陣地を守りながら補給物資が届くわけだな。

黒瀬与那
黒瀬与那

表現は少し騒がしいが、その理解でいい。配当は長期投資を続けるための心理的な支えにもなる。

まず決めるべき3つの作戦

新NISAで高配当株を買う前に、最低限この3つは決めておきたいところです。

1

成長か配当か

資産額の最大化を狙うのか、毎年の配当収入を重視するのか。

2

日本株か米国株か

日本株中心でいくのか、米国ETFや米国株も組み合わせるのか。

3

使うか再投資か

配当金を楽しみに使うのか、さらに次の配当を生むために再投資するのか。

1. 資産額の成長か、配当収入か

資産形成の初期段階では、配当よりも資産額の成長を優先した方が合理的な場合もあります。 配当を受け取るより、投資信託の中で再投資される商品の方が効率的なケースもあるからです。

ただ、合理性だけで人は投資を続けられるわけではありません。 配当金が入ることで「ちゃんと前に進んでいる」と感じられる人もいます。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

含み益は画面の数字。配当は口座に来る現物支給。これは士気が上がる。

黒瀬与那
黒瀬与那

その通り。投資は続けられる形にすることが重要だ。理論上の最適解より、自分が継続できる設計の方が現実では強い。

2. 日本株中心か、米国株も組み合わせるか

日本株の高配当銘柄は、情報を追いやすく、配当方針も確認しやすいという利点があります。 商社、銀行、保険、通信、リースなどは、高配当株投資でよく見られる業種です。

一方で、米国株や米国ETFを組み合わせると、地域分散や通貨分散になります。 ただし、為替の影響を受けるため、円ベースの評価額や配当額は上下します。

3. 配当金を使うか、再投資するか

配当金を使えば、投資の実感が出ます。 生活費の一部にしたり、外食費や趣味に使ったりすれば、投資が日常に近づきます。

一方で、配当金を再投資すれば、次の配当を生む元本を増やせます。 資産形成期は再投資を中心にし、資産が増えてきたら一部を使う。 こういう段階的な考え方もあります。

利回りだけで買うと、なぜ危ないのか

高配当株投資で一番ありがちな失敗は、配当利回りだけを見て買うことです。

利回りが高い銘柄を見ると、つい魅力的に見えます。 でも、配当利回りは株価が下がると高く見えます。

つまり、高利回りの裏側には、市場が何らかのリスクを見ている可能性があります。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

利回り6%! これは強い! 全軍突撃!

黒瀬与那
黒瀬与那

待て。なぜ6%なのかを見ろ。株価が下がっている理由、利益の安定性、配当の持続性を確認する必要がある。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

つまり、安すぎるバーガーには理由があると。

黒瀬与那
黒瀬与那

そういうことだ。安いから買うのではなく、安く見える理由を調べる。

見るポイント 確認したいこと 黒瀬の注意点
配当利回り 何%の配当が期待できるか 高すぎる利回りは、株価下落や減配リスクのサインになることがある
事業内容 何で利益を出している会社か 理解できない事業は、悪化の兆候にも気づきにくい
利益の安定性 毎年安定して利益を出せているか 景気敏感株は業績の波が大きい場合がある
配当性向 利益のうち何割を配当に回しているか 無理な配当は長続きしにくい
財務 借金が重すぎないか、自己資本は厚いか 財務が弱い会社は不況時に減配しやすい

黒瀬流は「事業 → 価格 → 配当」の順番

高配当株を見るとき、黒瀬与那は次の順番を重視します。

  • 事業:その会社は長く利益を出せそうか
  • 価格:今の株価は高すぎないか
  • 配当:その配当は無理なく続きそうか

多くの人は、まず配当利回りを見ます。 もちろん利回りは大切です。 でも、利回りを入口にすると、危ない銘柄を魅力的に見てしまうことがあります。

だから黒瀬流では、最初に事業を見ます。 次に価格を見ます。 そして最後に、配当が無理なく続きそうかを見ます。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

バーガーも同じだな。店が怪しい。肉が怪しい。でも値段だけ安い。これは危険物資だ。

黒瀬与那
黒瀬与那

たとえ話としては妙に腹が減るが、方向性は合っている。

黒瀬の結論:
利回りは入口ではなく、最後の確認項目。 「高配当だから買う」ではなく、 「良い事業が、納得できる価格で、無理のない配当を出しているから買う」。

生活防衛資金は、投資家の防波堤

新NISAは非課税枠が大きいので、早く埋めたくなる人もいるかもしれません。 でも、無理に投資額を増やす必要はありません。

生活防衛資金を削ってまで投資をすると、相場が下がったときに耐えられなくなります。 株価が下がったとき、冷静に保有を続けられるかどうかは、現金余力にかなり左右されます。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

つまり、補給なしで前線に出るな、ということだな。

黒瀬与那
黒瀬与那

その通り。現金はリターンを生まないように見えるが、暴落時に投資を続ける力になる。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

現金は防波堤。配当は補給線。新NISAは作戦本部。だんだん軍隊っぽくなってきたぞ。

黒瀬与那
黒瀬与那

君が勝手にそうしているだけだ。

  • 生活費とは別に、一定の現金を残す
  • 相場が下がっても慌てて売らない金額で投資する
  • 高配当株だけに偏りすぎず、インデックス投資も組み合わせる
  • 配当利回りだけでなく、事業・財務・配当方針を見る

年間配当で考えると、投資は少し現実になる

高配当株投資の面白いところは、年間配当で考えると、投資が生活に近づくことです。

年間配当 月平均 生活でのイメージ
10万円 約8,333円 外食・通信費・サブスクの一部を支える感覚
30万円 約25,000円 毎月の固定費の一部をかなり軽くできる感覚
60万円 約50,000円 家計への安心感がかなり大きくなる水準
120万円 約100,000円 生活の選択肢が増える水準

もちろん、この配当を得るには相応の元本が必要です。 そして、配当は必ず保証されるものではありません。 業績が悪化すれば、減配や無配になることもあります。

それでも、年間配当を積み上げていく考え方は、長期投資のモチベーションになります。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

月8,333円でも士気は上がる。バーガーなら何度も出撃できる。

黒瀬与那
黒瀬与那

小さな配当でも、積み上げると意味が出る。大切なのは一発逆転ではなく、続けることだ。

まとめ:新NISAは突撃ではなく、作戦会議から始める

新NISAで高配当株を買う前に、まず決めるべきことは「自分の投資目的」です。

  • 資産額の最大化を狙うのか
  • 配当キャッシュフローを作りたいのか
  • 日本株中心でいくのか、米国株やETFも使うのか
  • 配当金を使うのか、再投資するのか
  • 生活防衛資金を確保したうえで投資しているか

高配当株は、うまく使えば心強い投資先になります。 ただし、利回りだけで飛びつくと、減配や株価下落で苦しくなることがあります。

大切なのは、事業を見て、価格を見て、最後に配当を見ること。 そして、自分が続けられる形で投資することです。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

了解した。新NISAは突撃ではなく、作戦会議から始める。

黒瀬与那
黒瀬与那

その通り。投資で大切なのは、勝ち急がないことだ。

ハンバーガー軍曹
ハンバーガー軍曹

まずは利回りに飛びつかず、補給線を確認する。あと昼飯も確認する。

黒瀬与那
黒瀬与那

昼飯は各自判断でいい。

黒瀬与那の高配当株戦略

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。配当金や株価は将来にわたり保証されるものではありません。

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