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高配当株は利回りだけで選ぶと危ない|新NISAで減配を避ける考え方
配当利回り4%、5%、6%。数字だけを見ると魅力的に見える。
でも、その利回りが高い理由を見ないまま買うと、補給線ではなく地雷になることがあります。
高配当株は、配当金という「売らずに届く現金」を作れる強い投資対象です。
ただし、利回りだけで選ぶと危ない。高配当株で大事なのは、利回りより先に「その会社が配当を出し続けられるか」を見ることです。
黒瀬、発見した。配当利回り6%の銘柄がある。これはもう補給基地ではないか? 全軍突撃でいいか?
待て。利回りが高い銘柄ほど、まず理由を見る。高配当は魅力だが、利回りだけで買うと危ない。
高い利回りはご褒美ではないのか? バーガーが2個ついてくるようなものでは?
そう見える時もある。ただ、バーガーが2個ついてくる理由が、閉店前の在庫処分なら話は別だ。
高配当株は、魅力的です。
株を持っているだけで配当金が届く。投資信託のように売却しなくても、現金として口座に入ってくる。給料以外の収入がある感覚は、かなり大きい。
特に新NISAでは、配当金や売却益を非課税で受け取れるため、高配当株に興味を持つ人も多いはずです。
ただし、高配当株は「配当利回りが高い順に買えばいい」というものではありません。
利回りが高い銘柄には、高い理由があります。
株価が大きく下がったから、見かけ上の利回りが高くなっているだけかもしれない。業績が悪化していて、将来の減配を市場が織り込み始めているのかもしれない。配当性向が高すぎて、今の配当を維持するのが苦しくなっているのかもしれない。
高配当株は、うまく使えば補給線になります。
でも、利回りだけで飛びつくと、補給線ではなく地雷になることがあります。
その配当が続く理由です。 黒瀬与那の投資メモ
高配当株がなぜ安心材料になるのかは、 オルカンを売れない人ほど、高配当株が向いているかもしれない で整理しています。
オルカンだけでは不安になる理由は、 オルカンだけで不安になる理由 も近い話です。
利回りが高い銘柄ほど、まず疑う
利回りが高いほど疑うのか。俺は高いほど喜ぶものだと思っていた。ポテト大盛り無料みたいな話ではないのか。
投資では、うまい話ほど理由を見る。配当利回りが高い時は、株価が下がった理由と配当が維持できる理由を確認する。
配当利回りは、株価と配当金の関係で決まります。
つまり、配当金が増えたから利回りが高くなることもありますが、株価が下がったから利回りが高く見えることもあります。
ここを間違えると危ない。
たとえば、株価が大きく下がって、配当利回りが急に高くなった銘柄があったとします。
表面だけ見ると、「利回りが高くなってお得」に見えます。でも、その株価下落の理由が、業績悪化、需要減少、財務悪化、減配懸念だった場合、それはお得ではなく警戒サインかもしれません。
良い高配当の可能性
- 事業が安定している
- 利益と現金収入が続いている
- 配当方針に無理がない
- 一時的な株価下落で利回りが上がっている
危ない高配当の可能性
- 業績が悪化している
- 配当性向が高すぎる
- 借金や一時利益で配当を支えている
- 市場が減配リスクを織り込み始めている
高配当株で大事なのは、利回りが高いことそのものではありません。
その利回りが、事業の強さから生まれているのか。それとも、株価下落によって見かけ上高くなっているだけなのか。
ここを見ないと、高配当株はかなり危ない投資になります。
高配当株で怖いのは、減配と株価下落のセット
減配はそんなに怖いのか? 配当が少し減るだけなら、バーガーがポテトに変わるくらいではないのか。
減配そのものも痛いが、本当に怖いのは減配と株価下落が同時に来ることだ。
高配当株で怖いのは、減配です。
ただし、正確に言うと、減配そのものだけが怖いわけではありません。
怖いのは、減配と株価下落がセットで来ることです。
高配当株を買う人の多くは、配当金を期待しています。だから、減配が発表されると、その銘柄の魅力が一気に落ちます。
その結果、配当金が減るだけでなく、株価も下がることがあります。
つまり、受け取る配当金は減り、保有している株の評価額も下がる。補給線のつもりで買ったのに、補給も減って、本隊も傷つく。
利回りだけで買う
高配当という数字だけを見て、事業や財務を確認しない。
業績が悪化する
利益やキャッシュフローが弱くなり、配当の維持が難しくなる。
減配と下落が来る
配当金が減り、株価も下がる。補給線のはずがダメージになる。
高配当株は、配当金があるから安全というわけではありません。
配当金は、企業の利益やキャッシュフローがあって初めて続きます。
だから、高配当株を見る時は、配当金そのものよりも、その配当金を支える事業を見る必要があります。
見る順番は「事業、利益、現金、配当、価格」
では何を見ればいい。利回りだけではダメ。PERもPBRもある。決算書もある。情報が多すぎて遭難しそうだ。
順番を決めればいい。高配当株は、事業、利益、現金、配当、価格の順で見る。
高配当株を見る時、最初に配当利回りを見ると、どうしても数字に引っ張られます。
だから、黒瀬は見る順番を決めています。
1. 事業
その会社は何で稼いでいるのか。10年後も必要とされる事業なのか。景気にどれくらい左右されるのか。
2. 利益
売上と利益は安定しているか。一時的な利益でよく見えていないか。赤字や利益急減がないか。
3. 現金
営業キャッシュフローは出ているか。配当を現金で支えられているか。無理な借入に頼っていないか。
4. 配当
配当性向は高すぎないか。過去に減配していないか。配当方針に無理がないか。
5. 価格
今の株価は高すぎないか。PER・PBR・過去の株価水準を見て、買う理由があるか。
6. 保有理由
なぜその銘柄を持つのか。何が起きたら売るのか。自分の言葉で説明できるか。
この順番で見ると、利回りだけに引っ張られにくくなります。
高配当株は、配当利回りランキングから探したくなります。でも、ランキングの上位には、株価下落によって利回りが高くなった銘柄も混ざります。
だから、利回りを見る前に、その会社が稼げるか、現金を生めるか、配当を続けられるかを見る。
そのうえで、価格が高すぎないかを見る。
この順番の方が、高配当株を補給線として使いやすくなります。
新NISAでは「枠を埋める」より「長く持てる銘柄」を選ぶ
新NISAの枠を見ると、つい埋めたくなる。空き枠があると落ち着かない。冷蔵庫に空きスペースがある感じだ。
その気持ちはわかる。でも新NISAで大事なのは、枠を急いで埋めることではない。長く持てるものを入れることだ。
新NISAでは、非課税枠をどう使うかが気になります。
年間投資枠や生涯投資枠を見ると、早く埋めた方がいいように感じるかもしれません。
しかし、高配当株を新NISAで持つなら、焦って枠を埋めることよりも、長く持てる銘柄を選ぶことの方が大事です。
なぜなら、新NISAは長期で使う器だからです。
短期で売買を繰り返すための場所というより、長く持ちたい資産を入れて、配当金や値上がり益を非課税で受けるための場所として考えた方が使いやすい。
そのためには、減配リスクが高そうな銘柄を利回りだけで入れるより、配当利回りが少し低くても、事業が安定していて、長く持ちやすい銘柄を選ぶ方が合う人も多いはずです。
長く持てる補給線を作れ。 黒瀬与那の新NISAメモ
高配当株を買う前のチェックリスト
買う前に確認することをまとめてくれ。俺は利回りを見ると判断が早くなりすぎる。
なら、買う前にチェックリストを通す。利回りだけで買わないための安全装置だ。
高配当株を買う前に、最低限これだけは確認したいところです。
- その会社が何で稼いでいるか説明できるか
- 売上と利益は安定しているか
- 営業キャッシュフローは継続して出ているか
- 配当性向が高すぎないか
- 過去に減配や無配が多くないか
- 配当利回りが高い理由を説明できるか
- 株価が下がった理由を調べたか
- その業種に偏りすぎていないか
- 下落しても持ち続けられる理由があるか
- 何が起きたら売るのか決めているか
これを全部完璧に判断するのは難しいです。
それでも、何も見ずに利回りだけで買うよりは、かなり事故を減らせます。
高配当株は、買った瞬間に終わりではありません。
持ち続けて、配当金を受け取り続けることが目的です。だからこそ、買う前に「この会社は配当を出し続けられるのか」を見る必要があります。
黒瀬の結論:高配当株は、利回りではなく補給線で選ぶ
つまり、高配当株は利回りランキングで突撃するものではなく、長く補給してくれる部隊を探すものだな。
その通り。配当金は人生の補給線だが、補給線は安定して届いてこそ意味がある。
高利回りの看板に釣られるな。厨房がちゃんと動いている店を選べ、ということか。
珍しくかなり良い例えだ。
高配当株は、魅力的です。
配当金が届くことで、資産形成が生活とつながっている実感が出ます。投資信託を売るのが苦手な人にとって、売らずに届く現金は大きな安心材料になります。
ただし、高配当株は利回りだけで選ぶものではありません。
利回りが高い銘柄ほど、その理由を見る。事業を見る。利益を見る。営業キャッシュフローを見る。配当性向を見る。株価が下がった理由を見る。
そのうえで、自分が長く持てるかを考える。
黒瀬与那は、高配当株を「一発逆転の道具」ではなく、「人生の補給線」として見ています。
補給線に必要なのは、派手さではありません。
必要な時に、ちゃんと届くことです。
長く届く補給線として選ぶ。 黒瀬与那
新NISAで高配当株を持つなら、枠を埋めることを目的にしない。
利回りだけで買わない。減配リスクを見る。事業と現金を確認する。
その積み重ねが、長く続けられる配当キャッシュフローにつながっていくのだと思います。
もう少し深く読みたい方へ
黒瀬与那のKindle本では、新NISAで配当キャッシュフローを作る考え方と、日本株・米国株・米国債を組み合わせた高配当ポートフォリオを整理しています。
利回りだけで突撃しないための補給訓練だな。入口編と実践編、どちらも必要そうだ。
新NISAで配当キャッシュフローを作る考え方からなら入口編。具体的な配分や実践イメージを見たいならポートフォリオ編だ。
黒瀬与那の配当研究室
新NISA、オルカン、高配当株、現金比率、暗号資産。
資産形成を「続けるための設計」として考える投資メモです。
※本記事は筆者個人の考え方を整理したものであり、特定の金融商品・銘柄・投資信託・暗号資産の売買を推奨するものではありません。 投資には元本割れや損失のリスクがあります。配当金や株価は将来にわたり保証されるものではありません。 最終的な投資判断は、ご自身の資産状況・リスク許容度を踏まえて行ってください。